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かわいい我が子なれば

かわいい我が子なれば


◆私たちは日ごろ、しつけの相談などで飼い主さんの話をうかがいます。
また、自らも一人の犬の飼い主として、散歩をしている犬などを毎日見かけます。


その度にいつも思うこと・・・それは、愛犬の困った行動や明らかなマナー違反について、それが問題だと思っていない飼い主がなんと多いのか、ということです。


一方で自分の愛犬を、それこそ実の息子か娘であるかのように愛情を注ぎ、かわいがっている方がほとんどであることも事実です。


だからこそ思うのです。「どうして、もう少し問題意識を持たないのかな・・・」と。


◆あなたの愛犬は、例えば次のような行動をしていませんか?

そしてその行動を、人間に例えるなら、つまりあなたの愛する息子や娘の行動として置き換えてみると、どうなるのか、イメージして欲しいのです。

・例えば・・・散歩中、他の犬を見かけるたびに、歯をむき出して威嚇して吠える。
→この犬がもし人間ならば・・・まるで、ナイフ片手に家の外を歩きながら、通りがかる人全員にイチャモンをつけて回る息子(あるいは娘)。

・気に入らないことがあると、飼い主を威嚇し、果ては噛み付く。
→もし人間ならば・・・何かと親に歯向かい、ナイフをちらつかせて脅す。いよいよ気に入らないと、ためらうことも無く親の腕を切り付ける息子(あるいは娘)。

・あちこちマーキングをして回る。
→人間ならば・・・尿意・便意を催したら、人の玄関前だろうが公共の場所だろうが、人の迷惑を考えずにズボンを下ろして用を足す息子(あるいは娘)。むしろその行動に快感すら覚えている。

・興奮すると全く制止に従わない。
→社会のルールもマナーも全く無視、隣にいる保護者すら無視してただやりたいことをやる息子(あるいは娘)。 

・エサを要求して吠える。
→メシはまだか、さっさと持ってこい、と食器をカンカンならして食事を催促する息子(あるいは娘)。


・・・あくまで例えです。犬を人間に例えるのは、
時として大きな誤解を招くことになり、慎重を期する必要があります。


それでも敢えて人間に例えた(しかも極端な例え方で)のは、やはりご主人様にイメージし、理解して欲しいからなのです。
ご自分の愛犬の行動が、いかに周囲に迷惑をかけているか。そして当のご主人様に対しても、どれだけ失礼な振る舞いをしているのか。


◆「犬と人間とはちがう」・・・それはその通りです。


しかし、「犬なんだからしょうがない」・・・それは通りません。

◆「犬にわかる方法で」「犬に理解できる範囲の、人間社会における行動規範を」「犬が納得する形で」教えてあげるのが、しつけです。


◆ もし、あなたの愛犬が、親にも世間にも文字通り「ぶしつけ」な行動を
とっているのならば、お願いです。
親として一刻も早く、「正しいしつけ」を施してあげてください。

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